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アマゾンの都市 10年で気温4度上昇 森林伐採など影響か
2018年8月5日 11時56分環境

世界的な猛暑が続いていますが、ブラジルのアマゾン地域の都市・ベレンも、連日、一日の平均気温が30度前後の日が続いています。地元の研究機関は、森林伐採などの影響で都市の中心部では気温が過去10年で4度上昇しているという研究結果を発表しました。

ブラジルのアマゾン地域は赤道に近く、1年中気温が高いことで知られています。

南半球にあるブラジルは、今は冬の季節に当たりますが、アマゾンの都市ベレンは連日、一日の平均気温が30度前後の日が続き、アマゾンの豊富なフルーツの果実を使った手作りのアイスクリームが飛ぶように売れています。

アマゾン地域のパラ州にあるパラ大学の研究機関は、2016年までの10年間で州都ベレンの中心部の一部では平均気温が4度上昇して34度になっているという研究結果を発表しました。

ベレン周辺の森林が急激に伐採されたことや、高層ビルが増えたことで熱がこもり、気温が下がりにくくなったことを原因にあげています。

WWF=世界自然保護基金は、森林の伐採がこのまま続けば、2050年までにアマゾン地域全体の気温が3度程度上昇し、多くの動物や植物の生態系に影響を及ぼしかねないと警告しています。

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