再生医療で ALS症状改善か

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/osaka/20180805/2000004947.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

全身の筋肉が動かなくなる難病、ALS=筋萎縮性側索硬化症の患者に対し
皮下脂肪から取りだした幹細胞と呼ばれる細胞を投与する臨床研究を進めている
京都の研究者などで作る団体は、一部の患者について症状の改善がみられたとする中間報告を発表しました。

この中間報告は、京都市の医師や研究者などで作るNPO法人、
再生医療推進センターが5日、会見を開いて発表しました。

ALSは、運動神経の細胞が破壊され、全身の筋肉が徐々に動かなくなりやがて死に至る難病で、
全国におよそ1万人の患者がいるとされていますが根本的な治療法はありません。
センターでは、2年前から患者本人の皮下脂肪から採取した幹細胞を培養し、
患者に投与する臨床研究を行ってきました。

これまでにALSの患者5人に、3回に渡って幹細胞を投与したところ、6か月後までに、2人で、
▼寝たきりだったのが起き上がれるようになったり、
▼むせずに食事ができるようになったりするなどの、改善がみられたということです。

一方で、幹細胞の投与をやめてしばらくすると再び病状が進行したということです。

研究を行った再生医療推進センターの理事で京都府立医科大学の山岸久一名誉教授は、
「幹細胞によって運動神経の再生が進んだのではないかと考えられる。
今後、幹細胞を投与する頻度などを研究し、新たな治療法につなげたい」
と話しています。

08/05 18:13