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米兵のウエアラブル端末 使用制限へ 敵対勢力が悪用のおそれ
2018年8月7日 11時18分

アメリカ国防総省は、アフガニスタンなど前線に派遣されている兵士に対して、手首などに装着するウエアラブル端末の使用を制限すると発表しました。端末のGPS機能による位置情報がネット上に記録され、敵対勢力などに悪用されるおそれがあるためだとしています。

アメリカ国防総省では、手首などに装着し、GPS機能によって、ランニングの経路などの運動データも記録できるウエアラブル端末について、肥満防止によいなどとして兵士に着用を推奨してきました。

ところが、記録されたデータがネット上で共有できるため、前線の兵士の行動などの情報が外部から確認される危険性があるとして、端末の使用の見直しが進められていました。

その結果、国防総省は6日、ウエアラブル端末の情報が敵対勢力や過激派に悪用されるおそれがあるとして、端末の使用を制限すると発表しました。

対象となるのは、主にイラクやアフガニスタンなどに派遣されている前線の兵士で、ウエアラブル端末に加え、スマートフォンやタブレットでもGPSで自分の位置情報をネット上に記録する機能の使用が禁止されます。

ただ、GPSの機能を使えないように事前に設定すれば、ウエアラブル端末やスマートフォンなどの機器の使用は可能だということです。

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