日本と同じく非常に暑いアリゾナ州からは
サマータイムがなくなった
 米国で100周年と言っても、本土ではアリゾナ州は導入していませんし、ハワイやグアム、プエルトリコでもサマータイムは用いられていません。

 サマータイムの導入は週ごとに決められるのですが、アリゾナ州の場合、住民たちにとって不人気だったことで、1944年以降は用いられなくなったそうです。TimeandDate.comの記事によると(https://www.timeanddate.com/time/us/arizona-no-dst.html)、不人気の理由として、ほとんどの人々は、アリゾナの暑い気候にサマータイムは不必要で、涼しい夕刻の時間が長い方が利益になると信じているからだそうです。

 つまり、太陽が出ている暑い時間帯を有効活用するよりは、夕方に早く暗くなって、涼しく過ごす時間を延ばす方が合理的と考えているということでしょう。

 日本でもサマータイム導入の議論は元々ありましたが、今回は、五輪期間中の暑さを軽減するために時間をずらしたいという動機が伝えられています。しかし、砂漠地帯で6月から9月までの平均気温が40度になるアリゾナ州は、サマータイムによる暑さ対策は不適。つまり、今回の日本のサマータイムの導入議論は、アリゾナ州によって否定されるというわけです。
http://ascii.jp/elem/000/001/722/1722691/