http://www.unscear.org/docs/publications/2016/factsheet_jp_2016_web.pdf
UNSCEAR 情報に基づく意思決定のための、放射線に関する科学的情報の評価

一般公衆や小児への影響

UNSCEARは、個人間で相当の差異(約2倍から3倍の拡がり)があることを認識した上で、
最も影響を受けた行政区画における成人の甲状腺線量を最大で約35Gyと推定しました。

1歳児については、最も影響を受けた行政区画の平均甲状腺線量を最大で約80Gyと推定しました。
UNSCEARは、最も高い被ばくを受けたと推定される小児の集団について、
甲状腺がんのリスクが理論上増加する 可 能 性 があることを指摘し、
今後も状況を綿密に追跡・評価する必要があると結論しました。
なお、甲状腺がんは幼い小児の間では 稀 な 疾 患 なので、通常はこれに罹る確率は非常に低いです。

しかし、該 当 者 数 が 少 な い ため、この集団における白血病を含む小児がんの発生率について、
識 別 可 能 な 増 加 は 予 測 さ れ ま せ ん で し た。