>>419
が正解みたいですな。
嘘を書いてるわけじゃないけど、物事の一部だけを切り取ると真実がわからない。
その「一部」だけで、「日本の百姓はこんなもん、農薬使いまくり、食べるのやめろ」と
主張するやつがいるわけだ。ここにもいっぱいいるね。

日本が農薬使用量が一番多いって主張も、似たところがある。
なんでもかんでも農薬たくさんだと勘違いするわな。

同じ植物、例えばほうれん草、キャベツ、ぶどう、とかを比較したらどうなるか?
個別の産物を比較すると、実はそれほど多いわけじゃない。ぶどうはフランスよりも
日本のほうが少ないんだったかな。

では何故日本が多いのか?
欧米は、寒い冬に乾燥した土地で作る麦類の比率が圧倒的に高い。
日本はコメの比率が高い。熱帯の植物だから虫の多いところで育つ。
暑くていろんな動植物が繁殖する土地でコメは作られる。
ある程度の農薬を使わないと、昆虫に取られてしまう。

欧米は、極論すれば虫もろくにいない、雑草さえもろくに生えない寒くて乾燥した
不毛の土地に麦類だけが育っているのに近いわけだ。

圧倒的に麦類の面積が多い欧米と比べると、「日本は農薬使用量が多い」となる。
勘違いしてはいけないのは、穀類以外のもので差はほとんどないってことだ。
日本の野菜をやめて欧米からの輸入物を食べても意味がない。
アメリカ米を食べるのは、もっと意味がない。なぜなら輸入時のポストハーベストがあるから。
暑いなか、船でコメを運ぶと当然ながらむしがわく。それを防ぐために防除が義務。
収穫したコメに直接農薬をまく。それしか方法がないからな。
梅雨を超えると日本のコメは虫がわくが、輸入物は虫もわかない。虫がわかないように
農薬を使っているからな。