「コミックマーケット」、通称コミケ。漫画やアニメ好きでなくとも、その名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
コミケは1975年に始まり、40年以上の歴史をもつ世界最大規模の同人誌即売会です。毎年2回、8月と12月に東京ビッグサイト(江東区)で開催され、大勢の人が訪れています。
94回目となるコミケが、昨日8月10日に開幕したので、今回初めて参加しました。驚いたのは、会場を埋め尽くす人、人、人。
初日の来場者はなんと約16万人!想像していた以上の人の多さに圧倒されてしまいました。

コミケって、相当なマニアでないと楽しめないのでは...。筆者はそういう印象があったため、これまで参加したことがありませんでした。
しかし、マニアな趣味の人を紹介しているDANROで、コスプレ写真特集をやるべく、急遽参加することになりました。実際に行ってみると、驚くことばかり。
長年通っている方にとっては当たり前のことかもしれませんが、コミケで驚いたことを5つまとめました。

(1)近くのコンビニが本気
会場に入る前にコンビニへ。どこか潔ささえ感じる、画一的な品揃え。レッドブル、モンスター、リポビタンDなどの栄養ドリンクがずらりと並んでいます。
「コミケは体力勝負なのだな」と入る前に理解...。この日の東京は34度超えのうだるような暑さだったので、熱中症対策のグッズも売られていました。

(2)意外と女性が多い
勝手なイメージながら、男性ばかりだと思っていました。しかし、意外と女性も多くて驚きました。アナウンスで「女性の来場者が多いので、一部の男子トイレを女子トイレに変更しました」と呼びかけているほど。
今年2回目の参加だという20代の女性は「今日はひとりで参加しました。女性向けの作品も多いので、好きな作家に会おうと思って来ました」とのこと。ひとりで来ている人も多そうです。

(3)クロネコの宅急便が利用できる
人誌販売の会場を歩いていると、クロネコヤマトののぼり旗を発見。購入した同人誌などを宅配できるサービスがあるそうです。たしかに、この暑さの中、大きな荷物を持ち帰るのはきつい...。
遠方から来た人には便利なサービスです。

(4)コスプレしている人は一部
会場にはコスプレをした人ばかりなんだろうーー。そう思っていたのですが、実際にはそれほど多くありませんでした。
テレビなどで見る「コミケ」の映像は、いつもコスプレイヤーが映っているため、そう思っていたのかもしれません。今年は、特にゲーム作品『Fate/Grand Order(FGO)』のキャラクターが目立っていました。

(5)コスプレ撮影は暑さとの戦い

撮影は屋外のコスプレエリア。炎天下の中、汗ダクダクです。何度もメイクを直しているコスプレイヤーの人々。そして、ズラーっと列を作っている撮影者たち。
それでも笑顔で楽しんでいる姿をみていると、元気づけられます。
撮影のため列に並んでいた30代の男性は「着替えるためにTシャツを2枚持ってきました。ずっと立っているのはきついので、涼しい屋内で休憩するようにしています」と話していました。
きょうを含めて残すところ2日。参加する方は、暑さには十分に気をつけて、楽しんでください!

篠原諄也
1990年、長崎生まれ。ライター。WEBマガジン制作会社「HEAPS」でインバウンドメディアの編集者をした後、フリーランスに。ひとりでなにも考えずに街歩きをするのが好き。

2018.08.11 DANRO
https://www.danro.bar/article/11741384

所狭しと並べられたエナジードリンクの数々
https://public.potaufeu.asahi.com/99b1-p/picture/13377894/31c11844b92d357d823381b120455cb2.jpg
会場にあったクロネコヤマトの伝票
https://public.potaufeu.asahi.com/4109-p/picture/13377892/88657803b1e7af787dc8df3c6c034451.jpg