https://jp.reuters.com/article/south-africa-sees-no-need-to-intervene-idJPKBN1KY20M

ワールド
2018年8月13日 / 19:55 / 4時間前更新
南アランド下落、市場介入必要な状況から「程遠い」=中銀副総裁
[ヨハネスブルク 13日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(中央銀行)のミネル副総裁は、朝方の南アフリカランドの急落に驚いたものの、現在の外国為替市場は中銀の介入が必要な状況からは「程遠い」との見解を示した。

トルコリラTRY=急落の余波が他の新興国通貨に広がる中、ランドZAR=D3は朝方の取引で対ドルで一時10%を超えて下落し、約2年ぶり安値を更新。ただその後は下げ幅を縮小し、1441GMT現在は1.23%安の14.2525ランドとなっている。

ミネル副総裁はロイターに対し、「こうした動きの大きさは中銀にとり予想外だった」としながらも、中銀は外為相場をある特定の水準に導くことを目的に市場介入を行うことはないと指摘。「市場が波乱に見舞われ、秩序だった機能が損なわれるとの懸念がある場合は、中銀は関与を検討するが、現時点ではこうした状況からは程遠い」述べた。

そのうえで、中銀は状況を注意深く見守り、ランドを巡る動きがインフレ見通しにどのような影響を及ぼすか注視すると表明。「見通しが悪化した場合は、インフレが目標レンジ内にとどまるよう金融政策を調整する必要が将来的に出てくる可能性もある」と述べた。

ただ「市場の短期的な動きに過度に反応しないようにすることが重要だ」と述べた。

南ア中銀はインフレ目標を3─6%に設定。7月の決定会合では政策金利を6.5%に据え置くことを決定した。次回の政策決定会合は9月20日に開く。