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 12日夜、大阪の富田林警察署から逃走した容疑者の行方は今もわかっていません。男は強制性交など複数の凶悪犯罪にかかわった疑いがもたれていますが、その手口には共通点があることがわかりました。

 12日、富田林警察署から逃走した樋田淳也容疑者(30)。警察は14日に作成した手配書を市内の駅や住宅街で配布し、情報提供を呼びかけていました。容疑者はどこへどうやって逃走したのか。警察の聞き込みを受けた住民に取材すると、あるキーワードが出てきました。

【赤い自転車】

 「(警察が)赤い自転車を盗られてないですか、と聞きに来た」
 「赤い自転車を逃走に使ったらしいので、聞き込みに回ってますと(警察が言っていた)」
 「赤いママチャリで通過した形跡がある。防犯カメラを調べた結果わかったと(警察が言っていた)」

 12日の夜、人目に付かない警察署の裏口から逃走したとみられる樋田容疑者。警察は、敷地を出た後に自転車を盗んで走り去ったとみているようです。

 「警察署の東側の通りは、街灯は立っているんですが人通りがまったくありません」(大里奈々記者リポート)

 樋田容疑者は強制性交や強盗傷害などの罪で起訴され、他にも複数の容疑がありますが、起訴状などによればその手口には共通点があります。

【「夜」と「ナイフ」】

 樋田容疑者が起訴された罪の一部を見ると…

 『5月5日午後10時50分ごろ、通行中の自転車を転倒させナイフを首に向けて「殺すぞ」と脅し、金品を強奪しようとしてけがをさせた強盗致傷の罪』

 『5月25日午前0時40分ごろ、女性の後をつけてオートロックのマンションに侵入し、女性を果物ナイフで脅して性的暴行を加えた強制性交の罪』

 この他にも、大阪市内でやはりオートロックのマンションに侵入し、女性を刃物で脅して襲いかかろうとした容疑も。共通するのは「夜の犯行」そして「ナイフ」。ある現場からは、鞘の部分に黒いテープが巻かれた果物ナイフが押収されたといいます。

 「樋田容疑者の逃走経路を調べるためでしょうか、署の南側で重点的に鑑識作業が行われています」(柳瀬良太記者リポート)

 樋田容疑者は起訴内容や逮捕容疑について否認や黙秘をしていたということですが、逃走が発覚してから44時間以上。間もなく2回目の夜がやってきます。警察は容疑者の身柄確保に向け、引き続き3000人態勢で行方を追っています。

2018/08/14 19:10
MBSニュース
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180814/GE000000000000023932.shtml