大分県佐伯市宇目の畑で行方が分からなくなり、約21時間後に無事発見、保護された徳永暦
(こよみ)ちゃん(2)=同市城南町=の捜索には、市民の姿も目立った。6日午前0時に警察と
消防が捜索を中断した後も、懐中電灯などの明かりを頼りに活動。結果的に暦ちゃんが発見
されたのは、捜索隊が捜していたのとは別のエリア。市民も加わった大がかりな捜索が小さな
命を救った。

「いてもたってもいられず」 市民捜索が小さな命救う 不明女児発見、想定の区域外

最後に目撃された畑の周辺を捜索する消防署員ら=6日午前7時13分、佐伯市宇目
「暗闇の中に光るホタルのように見えた」

 「暗闇の中に光るホタルのように見えた」。菅地区の林業男性(70)は言う。6日午前0時に
警察などが捜索をいったん打ち切った後も捜索を続ける人々が手にするライトだったとみられる。
暦ちゃんの両親や親族が続ける捜索に、佐伯市の会社員播磨壯亮さん(40)ら2人も加わった。

 播磨さんは両親と知り合いではない。ただ、同じ2歳の娘を持つ親として「いてもたっても
いられなくなり」捜索に加わることにした。仕事を終えて現地に着いたのが6日午前1時すぎ。
宇目出身の高校の先輩と共に警察や消防の捜索が再開される早朝まで現地にとどまり、
暦ちゃんの無事を願った。ボランティアは他にもいた。日出町の★尾畠春夫さん(77)★もその1人。
各地で行方不明者の捜索に加わったことがあるという。
想定した区域外で暦ちゃんは発見された

日出町の尾畠春夫さん