2016年12月
大分県佐伯市で徳永暦ちゃん(2歳)が行方不明になり、尾畠さんもボランティアとして捜索に参加した。
結果的に、暦ちゃんは父親の同僚が山の斜面で無事発見し警察に手渡したが、
すぐに警察車両に乗せられて連れて行かれてしまい
子どもの名前を泣き叫びながら追いかける母親を、その警察車両が置き去りにするという一幕があった
この様子はテレビでも放映された。
それが理由で、尾畑さんは発見した子供をまずは母親へ渡したかった。
早朝に現地に着くと、まず「必ず見つけて一番に手渡します」と母親に約束し、警察へは免許証を見せて捜索に加わる許可を得てから山へ入った。

事前に家族(特に母親)に会って捜索・保護の許可を得る:
 →未成年者略取には該当しなくなる

事前に警察に免許証を見せて許可を得る:
 →発見時に保護者としての地位を確立してる

尾畠さんはこれまでの経験の積み重ねにより、周到な手順を踏む。
瓦礫の中から思い出の品を探し出して持ち主に返す活動をしていた時も、
背中に大きく住所と名前とボランティアであることを書いて行動していた。
火事場泥棒が跋扈する中、被災者に余計な心配をかけないためにである。