静岡県藤枝市の山中で見つかった浜松市の看護師内山茉由子さん=当時(29)=の遺体を遺棄した疑いで16日に再逮捕された鈴木充容疑者(43)は、
内山さんの連れ去りなどに関与したとされる他の2人と、「地域密着型」をうたうインターネット掲示板を通じて知り合ったとされる。

「サクッと稼ぎましょう!」と題された投稿をきっかけに、住む場所も年齢も違う3人が集まり、事件を起こしたとみられている。

投稿があったのは5月24日午後4時17分。
「2〜3人のチームで動きます。即合流可能です」などと書かれ、メールアドレスが記載されていた。
自殺した芥川豊史容疑者(39)が書き込んだとみられ、一見、犯罪とは無関係とも見える内容だった。

2007年に名古屋市で起きた「闇サイト殺人事件」で一人娘の磯谷利恵さん=当時(31)=を殺害された母富美子さんは、「娘と被害者の姿が重なり苦しい」と話す。

富美子さんは「闇サイトではない分、罪の意識があまりなく、ずるずるいってしまうのではないか」と指摘。
「11年たってまた同じような事件が起きてしまった。娘が亡くなったことが何の意味ももたらしていない。悲しい」と胸中を語った。

神戸大大学院工学研究科の森井昌克教授(情報通信工学)によると、闇サイト事件以降、明らかに犯罪を助長するような書き込みはほとんどなくなった。
一方で「楽してもうかる」など、削除できないあいまいな表現で人を犯罪に誘うサイトはいまだに絶えない。

違法情報などの通報を受け付けている「インターネット・ホットラインセンター」には、17年に約60万件の通報が寄せられた。
そのうち児童ポルノや薬物などの違法情報は約2万7000件だった。 

http://news.livedoor.com/article/detail/15166871/
2018年8月16日 14時18分 時事通信社