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がん見落とし 区が外部委設置へ
08月17日 14時39分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180817/0016972.html

東京・杉並区にある医療機関が検査で肺がんの疑いを見落とし続け、女性が死亡した問題で、杉並区は外部の学識経験者による委員会を設置し、原因の究明と再発防止に取り組むことになりました。

杉並区にある「河北健診クリニック」は平成26年からことしにかけて、40代の女性が受けたがん検診などで、肺がんの疑いを示す影を3回にわたって見落とし、この女性は、ことし6月、肺がんで死亡しました。
がん検診を委託していた杉並区は事態を重くみて、学識経験者4人からなる検証委員会を設置することを、17日、発表しました。
杉並区のがん検診ではエックス線画像の診断を別々の医療機関などで2回行いますが、ここ数年、受診する人が急激に増えたため、同じ医療機関が2回行う場合もあり、今回もこのケースでした。
また、この医療機関で肺がん検診を受けた人たちのうち44人が、改めて精密検査の必要があることがわかっています。
新たに設置する委員会では、肺がんの疑いを見落とした原因を究明し再発防止策をとりまとめ、来月、区長に答申する方針です。
杉並区の田中良区長は「受け皿となる医療機関の対応能力を十分に確認できていなかったのではないかという反省があります。こうした見落としが2度と起きないように取り組みたい」と話しています。