大阪府警富田林署の面会室から男が逃走した事件で、指名手配されている無職、樋田(ひだ)淳也容疑者(30)が勾留中の6月に「固いものをのみ込んだ」と腹痛を訴え、
病院を受診していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。

検査で異常は見られず、虚偽申告だった疑いがある。富田林署捜査本部は、樋田容疑者が署の外に出る口実をつくり、逃走の隙をうかがっていた可能性もあるとみて調べている。

捜査関係者によると、樋田容疑者は勾留中の6月中旬、「弁当を食べたときに固いものをのみ込んだ」と担当の署員へ申告。
病院で夜間診療を受けたが、体調に異変はなく、当日中に署へ戻された。翌日にも専門医を受診したが、異常はなかった。

いずれの診察時も手錠や腰縄は外されず、2人以上が監視しており、逃走の隙はなかったとみられるが、樋田容疑者が署の外に出る機会をうかがっていた疑いが出ている。

樋田容疑者は逃走当日、面会に来た弁護士に「接見終了は自分から署員に伝える」と持ちかけ、面会室で1人になる時間をつくっていたことがすでに判明。計画的な逃走だった可能性が浮上している。

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2018年8月20日 7時57分 産経新聞