点滴混入事件 患者の受け持ち初日に消毒液を混入か

 横浜市の病院で高齢の入院患者が相次いで中毒死した事件で、3人目の患者を殺害した疑いで再逮捕された元看護師の女が点滴に消毒液を混入したのは、この患者を初めて受け持った日だったことが捜査関係者への取材でわかりました。
 警察は一連の事件に至る動機の解明をさらに進めることにしています。

 横浜市神奈川区の旧「大口病院」の看護師だった久保木愛弓容疑者(31)は、おととし9月、入院患者の興津朝江さん(78)の点滴の薬剤に消毒液を混入し、殺害したとして再逮捕され、20日検察庁に送られました。

 警察によりますと久保木容疑者は興津さんが死亡する前日の勤務中に、未使用の点滴の薬剤に消毒液を入れたということですが、興津さんの看護を受け持ったのはこの日が初めてだったことが捜査関係者への取材でわかりました。

 これまでの調べに対し久保木容疑者は容疑を認め、1人で歩くことができた興津さんについて「けがをされると家族への説明が必要になり嫌だった」などと供述しているということです。

 警察は一連の事件に至る動機の解明をさらに進めることにしています。

NHK NEWS WEB 2018年8月20日 12時12分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180820/k10011582871000.html