夜の政治
 9月30日投開票の沖縄県知事選をめぐり、自由党の玉城デニー幹事長=衆院沖縄3区=は20日、立候補を目指す意向を明らかにした。同県沖縄市で記者団に「出馬の方向性を限りなく探る」と明言した。後援会や自由党の小沢一郎代表と相談し、22日までに最終判断する方針だ。

知事選をめぐっては、8日に死去した翁長雄志知事の支持母体「オール沖縄」を構成する共産党や社民党、労組などでつくる「調整会議」が19日、玉城氏を擁立する方針を固め、会議の幹部が玉城氏と面会して決断を促していた。

 玉城氏は20日、記者団に「政策の礎をどういう観点に据えるかを含め、用意しなければならない」と述べた。その上で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の是非が最大の争点となるとの認識も表明した。

 翁長氏は、玉城氏と県内建設大手「金秀」グループの呉屋守将会長を後継指名したとされるが、呉屋氏は出馬を固辞。関係者によると、玉城氏を支援する姿勢を示しているという。

 一方、自民党が擁立する宜野湾市の佐喜真淳前市長は20日、公明党県本部との政策協定に調印した。日米地位協定改定を目指すことなどを盛り込んだ。自民、公明両党は21日にも推薦を決定する方針で、佐喜真氏は日本維新の会にも推薦を求める。

 玉城氏が立候補すれば、佐喜真氏と事実上の一騎打ちとなる見込みだ。

https://www.sankei.com/smp/politics/news/180820/plt1808200027-s1.html