0001十手ひとすじ ★
2018/08/21(火) 06:04:23.62ID:CAP_USER9今でも多くの人に「冒険家や研究者しか行けない所」と思われている南極。しかし、今や南極は、海外旅行通なら一つの候補に挙げるほど、身近な存在になりつつある。
統計を見ると、南極大陸を踏みしめる旅行者数は、年間約5万人。米国・豪州人の比率が高いが、日本からも毎年700人前後が訪れる。最近は、南極専門の旅行ガイドブックが出るなど、俄然注目が集まっている。
ところで、「次の海外旅行では南極行きも検討しようか……」などと漠然と興味を持っている人には、具体的にどんな知識・アクションが必要なのだろうか? 極地(南極・北極)を専門とする旅行会社トライウエルインターナショナルの代表取締役の田島和江さんに、そのあたりをうかがった。
Q:「南極は『ひたすら寒い』というイメージが先行しがちですが、旅先としての魅力はどんなところにあるのでしょうか?」
田島さん:「南極は皆さんが思うような極寒の地ではありません。観光旅行として巡る南極は、日本の冬より暖かい場所を選んでいます。そして、地球上でもっとも無垢な姿が見られるのがここ南極です。
自然が織りなす氷山や沿岸で戯れるペンギンたち、雪を被った山々にきっと圧倒されるはずです。自分の身体まで浄化されるような気分になりますよ。一生に一度は訪れていただきたい場所です。」
Q:「初めての南極旅行の場合、おすすめの時期・旅程にはどんなものがあるでしょうか?」
田島さん:「南極の訪問時期は11月から翌年3月下旬までとなります。そして、11月から12月後半時期は、
ペンギンやアザラシたちの繁殖シーズンです。1月から2月初旬までは子育て期間になりますので、とってもかわいいペンギンの子どもたちの姿が見られますよ。
2月後半から3月なら鯨の数も増え、じっくりと観察できるでしょう。現在、いちばん人気のコースは11日間または12日間の南極半島&サウスシェットランド諸島です」
Q:「南極旅行中でのハイライトとなる日は例えばどんな感じの流れでしょうか?」
田島さん:「それでは例として、初上陸になる日のスケジュールをご紹介しましょうか。まずは朝食を摂っていただいき、いよいよ南極へ最初の上陸の時を迎えます。もちろん、上陸するかどうかは天候次第なので、船長とエクスペディションリーダーが判断します。
もし上陸可能となれば、ゾディアックボートで上陸します。滞在時間は数時間と限られていますが、南極を堪能して下さい。上陸するとスタッフが各ハイキングコースに分かれてご案内します。ご自分の体力にあわせてお気に入りのコースを選んで下さい。
また、沿岸では数種のペンギンやアザラシが観察できるはずです。そして昼食後、移動して別のエリアに上陸します。ほかにもゾディアックボートで氷山の周りをゆっくりとクルージングすることもできます。夕食前に一日の活動を振り返るリキャップを行い、
翌日の活動日についてスタッフより説明があり素敵な1日が終了します。残念ながら気象状況により上陸できない場合は、船内のレクチャーや写真を使ったワークショップなどをお楽しみ下さい」
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)
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