https://jp.reuters.com/article/usa-russia-sanctions-treasury-idJPKCN1L61KJ

テクノロジー
2018年8月21日 / 17:11 / 9分前更新
米、ロシアに追加制裁 「一段の経済的苦痛も」と警告
[ワシントン 21日 ロイター] - 米財務省は21日、ロシアが関与したとするサイバー攻撃に絡み、新たにロシアの個人2人と企業1社、スロバキアの企業1社に制裁を科したと発表した。

サイバー攻撃に絡み、すでに米政府の制裁対象となっているロシアの水中施設企業ダイブテクノサービシズの制裁回避を手助けしたと説明した。

財務省は6月、米国や同盟国に対するサイバー攻撃を実施する方法を巡りロシア連邦保安局 (FSB)に協力したとして、ダイブテクノサービシズなどに制裁を科していた。

また米財務省は同日、国連の対北朝鮮制裁に違反し、北朝鮮への石油精製品輸送に関与したとして、ロシアの海運会社2社と船舶6隻に対しても制裁を科すと発表した。

米国務省と財務省の高官は同日、対ロシア制裁に絡み上院銀行委員会の公聴会で証言し、ロシアが行動を改めないようであれば、さらなる経済的苦痛を与えることも辞さないとの認識を示した。

マンデルカー財務次官は「われわれの強力な権限を使い、一段の経済的苦痛を与えることは可能であり、ロシアの行動が著しく変化しない限り、ためらわずそうした措置に踏み切る」と述べた。

フォード国務次官補(国際安全保障・不拡散局)は、米国による対ロシア制裁を巡る懸念から、ロシアと他国による大規模な武器取引が解消されたとの認識を示した。

これとは別に、ミッチェル国務次官補は外交委員会の公聴会で、制裁を巡る懸念を背景に、ロシアの武器取引に80億─100億ドルの影響が出ている指摘。さらに、ロシアへの対外直接投資が2013年以降、80%落ち込んだことを明らかにした。