◆中国船が放置か…サンゴ密漁網の漁業被害深刻

中国船によるサンゴ密漁が2014〜15年に頻発した東京・小笠原諸島で、密漁船が海底に放置したとみられる網に、日本漁船の釣り針が絡まる被害が14年以降に少なくとも66件起きていたことが、地元漁協への取材でわかった。
16、17年度の網の回収事業では約400キロの網が回収されたが、海中には依然として大量の網が残っているとみられ、漁師らは頭を悩ませている。

「いつになったら元の漁場に戻るのだろう……」。
小笠原島漁業協同組合(東京都小笠原村父島、組合員数44人)の高瀬吉安副組合長(52)は、海中から引き揚げられた「放置網」を見て苦々しそうに話した。

同諸島付近の水深100メートル以上の海底には、宝飾品となる希少な「宝石サンゴ」が生息。
14年9月〜15年1月に、宝石サンゴを狙った中国の密漁船が押し寄せ、ピーク時は日に200隻以上が確認された。

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読売新聞 2018年08月22日 08時57分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180821-OYT1T50122.html?from=ytop_ylist