ターンブル豪首相の交代論強まる、主要閣僚が前内相支持に回る

[キャンベラ 23日 ロイター] - 豪与党自由党内でターンブル首相に退陣を迫る動きが加速している。
 同氏をこれまで支持してきたコールマン金融相を含む3人の主要閣僚は態度を一変させ、23日に辞任の意向を表明するとともに、党首選の再実施を求めた。

 3閣僚は21日に行われた党首選でターンブル氏に投票したが、一転して、ターンブル氏に小差で敗れたダットン前内相を担ぐ方針を示した。
 ダットン氏は23日、党首選の再実施を呼び掛けた。

 コールマン氏は、2019年5月までに実施される次期総選挙まで政権を率いる人物としてはダットン氏が最もふさわしいと強調。
 「現実を無視できない」と述べた。

 また、党首選でターンブル氏に投票した別の5人の閣僚がダットン氏支持に回る考えを伝えてきたと明かした。
 「自由党員の過半数が交代が必要と考えている事実を無視できない」とした。

 ターンブル氏は任期の途中だが、ダットン氏支持派の狙い通り退陣することになれば、ここ10年で7人目の首相が誕生することになる。

ロイター 2018年8月23日 / 10:55 /
https://jp.reuters.com/article/saudi-aramco-breakingviews-idJPKCN1L804U