文部科学省は、次世代の素粒子観測施設「ハイパーカミオカンデ」の建設に向けた検討を始める。2度のノーベル賞受賞につながる成果をあげた「カミオカンデ」と「スーパーカミオカンデ」(共に岐阜県)の後継施設で、ニュートリノなどの素粒子を検出して宇宙誕生の謎に迫る。

文部科学省は、次世代の素粒子観測施設「ハイパーカミオカンデ」の建設に向けた検討を始める。2度のノーベル賞受賞につながる成果をあげた「カミオカンデ」と「スーパーカミオカンデ」(共に岐阜県)の後継施設で、ニュートリノなどの素粒子を検出して宇宙誕生の謎に迫る。

東京大宇宙線研究所が岐阜県飛騨市の山中に建設を計画しており、文科省が来年度予算の概算要求に、調査費数千万円を盛り込む。

 ハイパーカミオカンデは高感度の光センサーを備えた約26万トンの巨大水槽。ニュートリノなどが水槽内の水とごくまれに衝突した際に出る微弱な光をとらえる。ニュートリノと、その反対の性質を持つ反ニュートリノの違いの検証や、物質を構成する陽子が壊れる「陽子崩壊」という未知の現象の発見を目指す。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20180823-OYT1T50166.html