「清美の選挙資金を私に借りにきたのは、第三書館という出版社の北川明杜長(58)です。清美のパートナーは、昔も今もこの北川さんなんです。清美と彼は、いつも不可分の関係。実は、私が清美と知り合ったのは、20年近く前、彼女が第三書館で
テープ起しのアルバイトをしていた頃でした。まだ大学に入るために、
彼女は代ゼミに通っていて、北川は、清美たち若い人を使って
アルバイトをさせていたのです。清美は、当時からユニークで目立っていました。
当時、北川氏は40歳近くで辻元氏はまだ20歳前後のこと。
年齢差は、20近かったという。そんな二人がなぜ"不可分の関係"になったのか。
 「ある時、清美は"私のテープレコーダーがチャチやから、上手にテープ起しがでけへんねん"と訴えたことがありました。彼はそれで清美に新しいものを買ってあげたんです。清美は喜んで "これ北川さんに買うて
もろたんやで"と皆に自慢したものです。しかし、彼の方は照れて顔を真っ赤にして、
部屋の外に出ていっちゃった。アルバイトの中には美人もいたけど、なぜか彼は、
好奇心が強くていつもワーワーやっている清美に惹かれていったんですね」
やがて、二人の関係は特別なものになる。
 「ある時、高田馬場駅近くの居酒屋で、私も含めて数人で飲んだんです。すると、ふだんあまり飲まない北川さんがテキーラか何かを飲んでいたら、いきなり"急変"して、醤油さしをビールかけのように振りまわし始めたんです。その時、
珍しくミニスカートをはいていた清美にそれがかかってしまった。"どうしてくれるの。
新しいの買うて"と清美がねだると、北川さんは即座に"じゃあ、脱げ!"と言ってね。そのまま二人は夜の街に消えていったんです。以来、二人の関係は、公然のものになりました」