警察が証拠品の覚醒剤など紛失、被告を不起訴
2018年08月29日 08時49分
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180829-OYT1T50011.html

 島根県警松江署が証拠品の覚醒剤などを紛失した問題で、松江地検は28日、この覚醒剤を所持したとして覚醒剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されていた被告を不起訴(起訴猶予)とした。地検は覚醒剤の所在がわからないことなどが理由だとしている。被告は覚醒剤取締法違反(使用)では起訴されている。

 松江署は、5月に被告を覚醒剤取締法違反(使用)容疑で逮捕し、覚醒剤8グラムと注射器などを押収。署内の金庫で保管していたが、7月20日、署員がなくなっていることに気づいた。県警は、署員に聞き取り調査を進めているが、原因はわかっていない。不起訴になったことで、公判で量刑に影響する可能性がある。
 県警の今村剛本部長は、28日の県議会総務委員会で、「信頼を損ね、おわびします」と陳謝した。