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韓国 パク前大統領裁判 検察側が上告
2018年8月29日 21時12分

韓国で収賄などの罪に問われているパク・クネ(朴槿恵)前大統領が懲役25年を言い渡された2審の判決について、検察側は一部の主張が認められなかったことを不服として、29日、最高裁判所に上告しました。

去年3月に、韓国の大統領を罷免されたパク・クネ被告は、長年の知人、チェ・スンシル(崔順実)被告らと共謀し、サムスングループやロッテなどの財閥から、約束分も含めて日本円で59億円余りの賄賂を受け取った収賄などの罪に問われています。

ソウル高等裁判所は今月24日の判決公判で、サムスングループからパク・クネ前大統領側に渡った資金の一部は、経営権継承への協力への見返りの賄賂だったと認める一方で、チェ被告が深く関わる財団に資金提供したことについては賄賂に当たらないという判断を示しました。

そして、パク・クネ前大統領に対して、検察側が懲役30年と罰金およそ118億円を求刑したのに対して、懲役25年と罰金およそ20億円の有罪判決を言い渡しました。

検察側は判決の内容を検討していましたが、29日になって、判決で無罪と判断された部分については不服として上告したことを明らかにしました。

韓国の政界を大きく揺るがし、政権交代にもつながった前大統領をめぐる事件は今後、最高裁判所に舞台を移して争われることになりました。

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