アサドは完全に悪者扱いだが、本当に悪人だろうか?
シリアが化学兵器を使用したという報道の信ぴょう性には疑いを持たざるを得ない。
化学兵器を使用すれば国際社会から糾弾されることを承知で使うほどシリアは追い詰
められていただろうか。むしろ、ロシアが持ち込んだ化学兵器を反政府勢力が味方(多
分ISもヒズボラもシリア人を味方だとは考えていないだろうが)に使用してアサドの
国際的信用を失墜させようとしたと考える方がしっくりくるし、なにより人命を救う
医師という職業についていたアサドが無差別大量破壊兵器の使用を許可するだろうか。
内戦を長引かせて潜在的な敵国同士を共食いさせたいイスラエルと地中海への出口を
是が非でも確保したいロシアの思惑に翻弄される小国の悲哀だな。
大統領になりたくてなったわけではないアサドだが、亡国とは往々にしてそういう指
導者によって引き起こされるものだ。