森田正光
「台風の年間発生数は26個ほど。8月は平均5.9個なので、やはり平年に比べて多いと言えます。
日本の南海上の海水温が高いことが原因ですが、今年は、平年に比べて赤道前線(熱帯収束帯)が活発で、インド洋からモンスーンが流れ込んでくるのも関係している。
現在、世界的な異常気象が顕著で、米国西部で異常高温と乾燥により史上最悪の大規模な山火事が発生。
欧州でもノルウェーで観測史上最高気温を記録したように、平年より3〜5℃も気温が高くなっています。
中央アジアでもモンゴルで月平均の5倍もの雨が降っており、やはりこれらは地球温暖化の影響と考えて間違いない。
海水温が1℃上がると、海から蒸発する水蒸気の量は7%増えるため、当然、大量の雨が降りやすい環境が整う……。
1時間に80mm以上降るような猛烈な雨の回数は、30年前に比べて1.6〜2倍に増えていますし、このままいくと9月に入っても平年以上に台風が発生し続けるのではないか」