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東・西日本 あすにかけ日本海側で非常に激しい雨のおそれ
2018年8月31日 18時52分気象

前線や湿った空気の影響で、北陸や東北では断続的に非常に激しい雨が降って、平年の8月の1ヶ月分の雨量を超える大雨になったところがあります。前線は次第に南下し、東日本と西日本では1日にかけて、日本海側を中心に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は川の氾濫や土砂災害などに厳重な警戒を呼びかけています。

気象庁によりますと、東北付近にのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定になり、発達した雨雲がかかっています。

午後6時までの1時間には、兵庫県が香美町に設置した雨量計で34ミリ、京都府福知山市で31ミリの激しい雨が観測されました。

北陸や東北南部では31日未明から断続的に非常に激しい雨が降り、昼すぎにかけて発達した雨雲がかかり続けました。

午後6時までの48時間の雨量は、山形県庄内町で215ミリ、新潟県粟島浦村で213.5ミリ、石川県輪島市で195.5ミリと各地で200ミリ前後に達し、いずれも平年の8月の1ヶ月分の雨量を超える大雨となっています。

これまでの雨で、山形県では川が増水して一部で氾濫したり、氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えたりしている川があります。

また、山形県、富山県、石川県、長野県では、土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

前線は、ゆっくりと南下し、北日本から西日本の広い範囲で1日にかけて、大気の不安定な状態が続く見込みで、東日本では1日明け方にかけて、西日本では1日昼前にかけて、いずれも日本海側を中心に局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。

1日夕方までに降る雨の量は、いずれも多いところで九州北部と中国地方、それに北陸で150ミリ、東海で120ミリ、近畿、関東甲信、東北で100ミリと予想されています。

気象庁は東北や北陸では川の氾濫や土砂災害に厳重に警戒するとともに、西日本と東日本の広い範囲で低い土地の浸水や落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。

ハザードマップなどで自分の住んでいる地域にどのような危険性があるかや避難場所の位置などを確認し、自治体の避難の情報に基づいて安全な場所に移動するよう心がけてください。