ちなみに、産経の9/4の記事では、他にも「ごまかし」があるから注意しよう。

9/4の記事で伝えている政府高官の証言による「事実」は、

4月18日のゴルフの前に「真珠湾攻撃を忘れないぞ」という発言があり、
ワシントン・ポストの報道による6月の首脳会談とは違う文脈であった。

ということだけだ。

この「事実」は、ワシントン・ポストによる6月の首脳会談での発言の有無と文脈についての報道を
否定する材料にはならない。
(むしろ、一度も発言がなかった場合よりも、以後に発言する蓋然性は高まってしまうから、
6月に発言があったことの状況証拠になってしまうわけだ)

この「事実」に、産経の記事は「実際には」という修飾語をくっつけることにより、
あたかも、上に「事実」によってワシントン・ポストの記事が否定されたような「印象」をつくり出している。
まあ、こんなあからさまな「印象操作」に引っかかるよう輩は少いだろうが。