【パリ時事】フランスの全ての幼稚園と小中学校で3日から、園児や生徒による校内での携帯電話使用が法律で全面的に禁止された。使用が禁じられるのはスマートフォンやタブレットなどインターネットに接続した電子機器で、法制化はマクロン大統領の選挙公約。保護者からは「授業には必要ない」とおおむね歓迎する声が上がっている。

 教育省は、学校での携帯電話の使用は「集中力を大幅に阻害し、盗難など友人同士の争いの元になる」と指摘。インターネットが個人の中傷の温床となっていることなども禁止の理由に挙げた。
 フランスではこれまでも学校独自の判断で使用が禁止される例はあったが、法制化は初めて。教育省は学校側に対し、生徒らの携帯電話を電源を切った上でロッカーなどに保管するよう推奨している。緊急に必要な場合は生徒らが校内の大人に許可を求め、定められた場所でのみ使用できるとしている。

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