https://www.bbc.com/japanese/45429692

エミレーツ航空ドバイ―NY便で乗客乗員が体調不良 11人が病院搬送
2018/09/06 9時間前

米ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港で5日、エミレーツ航空機の乗客乗員のうち19人が体の不調を訴える騒ぎがあった。

騒ぎがあったのはドバイ発ニューヨーク行きのエミレーツ203便。空港で隔離され、乗客乗員が検査された。11人が病院に運ばれたが、残りは治療を拒否したという。

米疾病予防管理センター(CDC)は、当初は乗員を含む約100人が体の不調を訴えていたと発表している。

同便は午前9時10分(日本時間午後10時10分)にニューヨークに到着し、521人の乗客が乗っていた。着陸時には、滑走路に緊急車両が待機していた。

この飛行機に乗っていた歌手のバニラ・アイスさんはツイッターに「ドバイから戻ったところだけど大量の救急車と消防車と警察がそこら中にいる」と書き込み、待機する緊急車両の映像を投稿した。

エミレーツ航空はツイッターで、「ドバイ発ニューヨーク行きのエミレーツ203便で乗客10人が体調不良になった。到着時、予防策として現地の保健当局の手当てを受けた。他の乗客は間もなく降り機する。顧客の安全が我々の第一の優先事項だ」との声明を発表した。

CDCは公式発表で、「およそ100人の乗客と乗務員が、せきや熱、消化器系の不調を訴えた」と説明した。
乗客乗員全員の健康検査が終わった後、538人の乗客が解放され、11人が治療のために病院へ運ばれた。

CDCは、「検査が終わり飛行機から降りる乗客も、症状が悪化した場合は保健当局に連絡すること」と付け加えている。
ビル・デブラシオ・ニューヨーク市長の報道官は、乗客の一部は、現在インフルエンザが流行しているサウジアラビアのメッカから来ており、乗客が訴えた症状は「インフルエンザの可能性を示している」と話した。

この便に乗っていたラリー・コービンさんはツイッターに「飛行機から降りて体温を測られた」というコメントと共に、症状のない乗客が飛行機から降りる際に検査される写真を投稿した。

ABCニュースによると、同便の機長は着陸前、一部の乗客がせきと高熱を発症していると警告していたという。
またCBSニュースは政府高官の話として、「国家安全保障上の問題やテロについての証拠はない」と伝えている。
また、ビジネスクラスで搭乗していたラギダ・ダーガムさんはCBSニュースの取材に対し、不調を訴えた乗客はエコノミークラスに座っていたと話した。

(英語記事 Plane quarantined as passengers fall sick)