地震による停電の影響で、札幌市内の鮮魚店の多くが冷蔵庫を使えず買い付けを控えているため、札幌市の中央卸売市場では競りができず入荷した水産物の一部を青森県などに移送せざるをえなくなっています。

札幌市中央区の中央卸売市場では6日午後に停電が復旧しましたが、札幌市内には今も停電しているところが多くあります。

冷蔵庫を使えなくなった鮮魚店が買い付けを控えているため、市場は競りを取りやめています。

今は秋サケのシーズンで、一部は停電が復旧した鮮魚店などに個別に販売していますが、大半は市場の大型冷蔵室に保管されたままとなっています。

中央卸売市場は青森県八戸市や宮城県気仙沼市の加工会社に一部の水産物を移送したということです。

中央卸売市場の卸売業者、高田直幸さんは「さまざまな対策に取り組んでいるが、市場が元どおりになるためには小売業者の復旧が最も大切だ」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180907/k10011616731000.html
2018年9月7日 16時15分