和歌山県太地町で9月1日に始まった追い込みイルカ漁をめぐり、反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の創設者、ポール・ワトソン容疑者(67)=国際手配中=が現地に活動家を派遣し、抗議活動を再開することを宣言した。
太地町の漁師を「悪党ども」と表現した上で、漁を「残忍な大虐殺」と非難。
フェイスブック上の自身のサイトで「シー・シェパードはサポートを必要としている」と訴え、太地町役場や太地町漁協組合などの電話番号、Eメールアドレスなどを掲載し、支持者らに抗議メッセージを送るよう呼び掛けている。

港の様子などを撮影する反捕鯨団体のメンバーとみられる外国人=9月1日早朝、和歌山県太地町
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■ドイツから国外逃亡、米国に滞在

ワトソン容疑者は日本の海上保安庁が2010年に、調査捕鯨妨害事件の共犯として立件。
12年5月にドイツで身柄拘束されたが、保釈中に当局の監視の目をかいくぐり国外逃亡した。
その後、フランスなどでの滞在を経て、現在は逃亡中に結婚した妻とともに米国内で暮らし、団体の活動を続けている。

日本側の要請を受け、国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配している。
ドイツから逃亡したことで、ICPOは容疑者の情報提供を求める「青手配」から、加盟国に対し、国内法上可能であれば身柄拘束を求める「赤手配」へと手配書のレベルを格上げしたが、米国当局は事実上、ワトソン容疑者の身柄拘束を拒否している。
SSは昨年、資金難に加え、日本へ派遣する活動家を集めることができなかったため、太地町での妨害活動をあきらめたが、今年は現地での活動を再開。漁が始まる直前、日本の入管当局は太地町に向かおうとした30代半ばのオーストラリア人女性を関西国際空港で上陸拒否にした。

■男性活動家が太地町に滞在

しかし、SSはドイツ・ベルリン在住とみられる男性活動家を1人、現地に派遣することに成功した。
SSの活動家としては初来日のため、入管当局が入国を阻止できなかったとみられる。

イルカ漁の漁船がどこにいるのかを探すシー・シェパード活動家。
この団体は南極海調査を妨害する考えを示している=2015年11月24日、和歌山県太地町
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この活動家は太地町近辺に滞在し、ツイッターやフェイスブックなどで、漁の様子を連日、報告している。
団体はターゲットの焦点を、世界各地でイルカショーを行う水族館を閉館に追い込むことに切り替えており、野生イルカを水族館に供給している太地町の漁師たちへの圧力を高めている。

ワトソン容疑者は自身のフェイスブック上などで日々、太地町の漁師たちへの非難声明を更新。
「日本政府がシー・シェパードのボランティアを上陸拒否したにもかかわらず、われわれは(太地町の)現場に戻ってきた。私たちのボランティアは危機にあっている。サポートが必要だ」と述べている。

https://www.sankei.com/smp/west/news/180906/wst1809060072-s1.html

★1:2018/09/06(木) 19:50:56.27
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