全てのものに神が宿るというのも、仏教の草木成仏説からの借り物だ
(他の宗教同様に進化論とは調和し難い)

富岡八幡宮の宮司殺害事件では神罰という言葉が使われたが
祟り神は天災・疫病を起こすのであって、人殺しはやらないという理解であり神罰というのは理屈にはならないはずだ

仏教は因果律の概念が強すぎて、それが詐欺師の前世商法に悪用される

神道はほぼ無害にも見えるものの、宮司殺害事件でいうところの祟り神、つまり非業の死や恨みを持って死んだ人間が
悪さをするという考え方も心霊師の使う商法に良く使われる詐欺の口実となる

例えば、被害者の宮司と加害者の元宮司が天変地異を起こして付近の氏子に厄があるというような考え方だ
それが先祖信仰にもつながっていくし、霊能力者が子供や本人の病気を直せるという考え方にあらわれている

心霊師や霊能力者が厄払いという脅迫まがいお布施営業をするのは、神道を含めた自然信仰全体の信頼を損ねる行為だ

調べた限り神社のうち40,000ぐらいが、金銭的に行き詰まって継続の危機にあるらしい
戦前は宗教・個人の持つ思想に関係なく、付近の人間が集まる公共インフラであったわけで、このまま消えさせるのは
社会全体として損失な気はする

では神道関係者が生き残りのために規律なく好きなような商売(霊感商法等)をしたらどうなるか?
おそらく神道全体の信頼性がおち、そのことで社会の規律がますます失われるという危惧はある