https://www.cnn.co.jp/world/35125605.html

ジンバブエでコレラ拡大、死者20人 首都に非常事態宣言
2018.09.13 Thu posted at 19:35 JST

ジンバブエ・ハラレ(CNN) アフリカ南部のジンバブエ政府は13日までに、コレラの急速な流行を受け首都ハラレに非常事態宣言を出した。死者は20人出ている。

同国のオベディア・モヨ保健相によると、患者は少なくとも2000人で、全土で感染が進んでいると警告した。同相はハラレ市の感染が最も深刻な地域を視察し、貧弱な廃棄物処理施設や下水道設備の損壊が水を汚染し、コレラ拡大につながったとの見方を示した。

世界保健機関(WHO)によると、ジンバブエでは2008年にも最悪級のコレラ被害が発生し、4000人以上が死亡していた。

ジンバブエの組織「人権のための医師団」の責任者は、コレラや腸チフスの感染拡大につながる状況は08年の被害発生以降、何ら変わっていないと指摘。「問題に取り組む政治的な意思がないため悪化した」と主張した。

国連児童基金(UNICEF)のジンバブエ担当者は事態は非常に深刻との危機感を深め、流行地域での対応策の提供で政府を支援し、感染拡大阻止に努めていると述べた。