ジム・ロジャーズが語る「今から日本で起きる悲劇」(2015年の記事)
http://president.jp/articles/-/14427?page=2

政府はやがて年金をカットするなどの
過酷な政策を実施せざるをえず、
国民を苦しめることになります。
歴史を紐解けば、インフレは生活費を上昇させ、
真面目に働いて貯蓄に励む人たちの暮らしを破壊することは明らかです。

そして、彼らの怒りが高まると、
深刻な社会不安を招きます。
モラルが低下した人々は安易な解決策を求め、
白馬に乗った女性が現れて
「私があなたがたを救う。私に従ってください」
と言ってくれるのを待つようになる。

真っ先に非難の矛先が向かうのは外国人です。
次のターゲットは銀行で、悪の権化のように言われます。
いつの時代も、生活が悪化すると金融関係者は嫌われる。

メディアも敵視され、
「ろくでなしの記者たちが煽るから問題が発生した」と言われ、
これが検閲につながるのです。
インフレで苦しめられた国民がこの3者を責めるという図式は、
いつの世にも当てはまります。