1975年生まれの一生
1975年 誕生。犯罪世代でお馴染みの団塊世代
の親に粗末に扱われる

1980年代前半 子供の人権は今より重視されて
おらず、大人に危害を加えられても問題視され
なかった。「子供のくせに」と言われ続け、
大人になれば嫌な思いをしなくなるのではと思った。
1980年代後半 中学生時代。新人類やバブル世代
の校内暴力の反動で、教師からの暴力、理不尽な
管理教育のもとで思春期を過ごす。異性と付き合
っていたのは余程の不良だけ。

1990年代初頭 高校時代。いい学校に入ればいい
会社に行けて人生安泰という神話の下、必死に
受験勉強に励む。偏差値で人間性を判断される
時代。バブルに沸き立つ大人たちに憧れ、自分の
将来を思い描く。

1990年代中盤 同世代の人口が多すぎて滑り止め
の大学にも落ちる奴が続出。中堅以上の国公立大学、マーチ同志社以上の私立大の現役合格は困難
になる。一浪をヒトナミ(人並み)と呼ぶ風潮すら。
バブル崩壊の影響で高卒組の就職は一気に困難に。
少し上の先輩よりはるかに劣悪な環境で働く羽目に。

1990年代後半 なんとか大学卒業したら就職氷河期。旧帝大卒でもニートフリーター続出。100社
応募して全滅のマーチ関関同立卒も。
「行き過ぎた偏差値教育のせいで生きる力のない
受験エリートが生まれ、彼らが就活に失敗した」
という、経済状況の変化から目をそらし、氷河期
世代を失敗作に貶めるような言説が広がる。

2000年代前半 かつては結婚など人生の一番充実
した時期を過ごすはずのこの時期、失業や劣悪な
労働環境に苦しみ、趣味はゲームとアニメくらい。
「大切なお子様たちがニートのオタクに狙われて
いる」というキャンペーンが行われ、子供と目が
あっただけで不審者扱い。子供時代、大人に殴
られても何も言えなかった氷河期世代が今や子供
に少しでも文句を言っただけで逮捕の危機。
年功序列の労働慣習が残っており、ブラック企業
の窮状を訴えても「若いうちの苦労は勝手でもしろ」と言われ、「自己責任」を押し付けられる。

2000年代後半 30代の働き盛りのこの時期に
リーマンショックが直撃。氷河期で非正規を選ば
ざるを得なかった連中が続々と解雇され、年越し
派遣村。
結婚出産は絶望的に。(晩婚化が止まり、非婚化
が進む)

2010年代前半 震災後の復興やアベノミクスで
雇用が増えるが40近い氷河期世代は不採用。
上手く働いていた連中もバブル世代が多すぎて
昇進できないという新たな困難に直面。

2010年代後半 セクハラパワハラ問題が浮上。
矛先はやっと管理職になった氷河期世代に。年功
序列は崩壊。
氷河期世代の賃金は好景気なのに下がり続ける。
親の介護も始まる。←今ココ