0001ガーディス ★
2018/09/16(日) 03:12:00.03ID:CAP_USER9「後ろをもっと持ち上げて」。15日、公務員の片岡英治さん(58)の自宅庭。30センチほど地面にめり込んだ農業用フォークリフトを持ち上げようと、ボランティア約10人で作業にあたる中、声をかけたのがワイシャツ姿の大場さんだった。
片岡さんの自宅は地震の揺れで沈み込み、内外の壁にはひびが入っている。部屋のドアがゆがみ、タンスは倒れたままだ。片岡さんは地震でベッドから投げ出されて足にけがをしており、妻明子さん(47)は「1人、2人で何とかなる作業ではない。とても助かる」と胸をなでおろした。
元農協職員の大場さんは東日本大震災で被災した。自宅は無事だったが、敷地内に止めた車は津波にさらわれ、近所では知り合いも亡くなった。「まさか、自分が災害に遭うとは……」。ショックで落ち込む中、励みになったのが被災地に駆けつけたボランティアだった。「本当にありがたくて、勇気をもらった」と振り返る。
被災後、ボランティア活動を本格化させ、16年の熊本地震、今年7月の西日本豪雨では現地に駆けつけた。今回も自宅から車をフェリーに載せて向かい、9日に現地入り。町内の災害ボランティアセンターの開設も手伝った。
この日は4軒で、壊れた冷蔵庫やタンスなどを運び出した。町内で喫茶店を営む野田喜代さん(65)はガスコンロや机を出してもらい、「ようやく片付けが進みそうだ」とほっとした表情を見せた。
大場さんは来月上旬まで、車中泊を繰り返しながらボランティア活動を続けるつもりだ。「被災者のために少しでも力になれれば」。活動後、笑顔でそう語り、額の汗を拭った。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180915-00000075-mai-soci