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今夏の山岳遭難 最多の721件 猛暑も影響か
2018年9月16日 6時44分気象

ことしの夏、全国で起きた山の遭難事故は721件と、これまでで最も多くなったことがわかりました。警察庁はこの夏の記録的な暑さが登山者の体調に影響した可能性もあるとみています。

警察庁によりますと、ことし7月と先月の2か月間に全国で起きた山の遭難事故は721件と、去年の同じ時期より110件増えました。また、遭難した人も去年の同じ時期を88人上回って793人に上り、遭難事故、遭難者いずれも統計が残っている昭和43年以降、最も多くなりました。

遭難を原因別にみますと、「病気」が120人、「疲労」が93人とこの2つの原因の増加が特に目立ち、いずれもこの5年間で最も多くなっているということです。警察庁はこの夏の記録的な暑さが登山者の体調に影響した可能性もあるとみています。

一方、遭難した人の年代別では60代が184人と最も多く、次いで70代が161人などとなっていて、60代以上が全体の半数近くを占めています。

中高年の登山ブームが続く中、警察庁は天候を確認したうえで体力や経験に合った安全な登山計画を立てるよう呼びかけています。