◇損壊の建物数2390棟 液状化の札幌市が1719棟と最多

 北海道胆振地方を震源とする地震で、道内の産業と港湾の被害額が少なくとも694億円に上ることになった。道のまとめで判明した。大規模な土砂崩れのあった厚真町を含め、道路や橋など算定ができていない被害も多く、今後大幅に増える見通し。

 被害の内訳は、農林水産業397億円(農業114億円、林業273億円など)▽宿泊のキャンセルなど観光292億円▽苫小牧港の液状化など港湾5.3億円−−など。

 また17日、損壊が確認された建物数が2390棟に達した。市町村別では、液状化が起きた札幌市が1719棟と最多で、厚真町270棟▽日高町121棟▽安平町63棟▽むかわ町46棟−−と続く。2390棟のうち、住宅が90%の2154棟に上った。【安達恒太郎】

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