「試走はマジで無理です」と書かれた通行止めを知らせる看板が、ネット上で注目を集めています。岐阜県揖斐川町内の土砂崩れ現場付近にあり、11月に開催される「いびがわマラソン」の試走で訪れた人への注意喚起のために設置されました。くだけた表現に加えて、現場写真も貼り付けてあるため説得力も抜群。「自分も一人のランナーとして、SNSでの拡散を意識して設置しました」と話す建設会社の担当者に話を聞きました。

■赤く大きな字で強調

土砂崩れ現場の手前に設置された看板。上部には土砂崩れの写真が貼り付けてあり、下にはこんな文言が書かれています。

「『実際には通れるんじゃない? 通行止めって言っても』と思っているランナーの皆様へ 試走はマジで無理です」

赤く大きな字で強調された「試走はマジで無理です」という表現が目を引きます。加えて、現場写真を貼り付けることで本当に通れないことが一目瞭然です。

この看板がツイッター投稿されると、「わかりやすい」「写真つきは説得力が違いますね」といったコメントが寄せられています。

■設置した会社に聞きました

設置したのは、復旧工事を請け負っている町内の建設会社、山本商事です。

「ときどき崩れる場所ではありますが、ここまでの規模は初めてです」と話すのは営業部長の大久保晋さん。ランナーとして10年近くいびがわマラソンに参加しています。

試走に来て工事中の場所に入ってしまう人がいることを知り、「もっと目を引くものを」と今回の看板を企画したそうです。

SNSでの拡散を意識してくだけた文章を考え、写真を貼って現場の様子を知らせることに。

自らのFacebookに写真を投稿したところ、イギリス人からも「文字が読めなくても写真でわかった」とコメントが寄せられ、狙い通り拡散しました。

「私も16日に試走した後に温泉に入ったんですが、『あの看板、説得力あるな』と話している人がいてうれしかったです」

工事完了は10月中旬の予定。大久保さんは「この現場に限らず、いち早く復旧させるために工事現場には入らないでくださいね。ケガをされたりすればマラソン大会のイメージ低下にもつながりますから」と話していました。

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2018年09月19日
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