テレビ報道「嘘」のからくり   小川榮太郎 (著)
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新聞が右派から左派まで様々であるのに対し、テレビの論調は横一列であり、その理由を小川氏は次のように挙げている。

1.テレビには元々朝日新聞を基準にする傾向がある。朝日がクオリティーペーパーとされてきた戦後左翼思潮全盛期の名残である。

2.「報道ステーション」の前身である「ニュースステーション」が成功したため、それが他局の報道バラエティーの先例となったことがその傾向を助長した。

3.テレビ業界の中には、反自民、反保守の広い人脈利権が切れ目のないネットワークが長期に渡って形成されている。

4.政治報道は、政治部と社会部が担当するが、政党や政治家と密接に付き合いながら報道する政治部に比べ、社会部は政治の現実を知らず、しかも伝統的に極左の労組の影響力が強い部署である。森友・加計報道は社会部が主導した。

5.テレビ報道には北朝鮮、韓国、中国の情報工作が入っている場合も相当あると推定される。

最終章で、小川氏は、こんなデタラメな状況がなぜ改善されないのか、またそうした中で、
我々国民は改善に向けてどのように声を上げればいいのかを挙げている。
テレビメディアの極端な放送法違反、フェイクニュースの横行を許し続けることは、
日本の民主主義が近い将来大きく破壊される端緒になると、小川氏は強い危機感を抱いている。