はとバスが新しい大型観光バスを導入。
乗客らが非常ブレーキボタンを押すと緊急停止する機能を備えています。
実際、どのような動きをするのでしょうか。

動画
https://www.youtube.com/watch?v=BehWbPUS1iI

 はとバスが「ドライバー異常時対応システム」を搭載した大型観光バスのいすゞ「ガーラ」を5台導入。2018年9月22日(土)から使用を開始します。
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ハンドルの左側に非常ブレーキボタンが。
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体調が急変するなどして運転の継続が困難になったとき、運転手自身やバスガイド、乗客らが非常ブレーキボタンを押して、バスを緊急停止させることができます。近年、全国的に運転手の体調不良による交通事故が増えていることから導入されたものです。

 運行開始に先立ち9月19日(水)、はとバスが報道陣を対象とした見学会を本社(東京都大田区)の車庫で開催。ボタンを実際に押したときの実演も披露しました。

 非常ブレーキボタンは、運転席と、両側最前列席の荷物棚の下の計3か所に設置されています。荷物棚の下のボタンを押すと、車内で警報が約3秒間鳴って赤いランプが点滅。同時に緩いブレーキがかかりました。
その後、急ブレーキがかかり、車体前後のハザードランプとブレーキランプが点滅。ホーンも鳴り続け、周囲の車両や歩行者に異常を知らせます。車庫ではその音を聞いた多くの運転手がバスの動きに関心を寄せていました。

 ちなみに誤作動や誤操作の場合、最初の約3秒のあいだに運転席側のボタンに付いているダイヤルを回すと警報を解除できるとのこと。一方、運転席側のボタンを押した場合は、その瞬間に急ブレーキがかかります。

 いずれの場合もさらにその後、エンジンは停止し、ブレーキのきいた状態が続きます。運転再開時は、エンジンキーをオフにしてシステムを解除するとエンジンが始動します。なお、このシステムは、道路の路肩などへ自動で退避する機能はないそうです。

 はとバスは、この「ドライバー異常時対応システム」の導入に加え、運転手の出勤時に血圧測定を実施。また、睡眠時無呼吸症候群や脳ドックの検診など、健康管理に関する取り組みも並行して行っているといいます。

https://trafficnews.jp/post/81539
2018.09.20