文部科学省の戸谷一夫事務次官（６１）が、文科省をめぐる一連の汚職事件の責任などを取って辞職する意向を固めたことが、関係者への取材で分かった。文科省では、前の事務次官も組織的な天下り問題の責任をとって辞任しており、事務方トップが２代連続して不祥事で辞める形となる。

　文科省をめぐる汚職事件では、２人の局長級幹部が東京地検に逮捕・起訴されており、戸谷氏も地検から事情聴取をされている。また、贈賄側の業者との会食に同席していたことなども明らかになっている。

　戸谷氏は１９８０年、旧科学技術庁に入庁。文科省では官房長などを歴任し、天下り問題で辞任した前川喜平氏の後任として２０１７年１月、事務次官に就任した。

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