毎日新聞 2018年9月20日 20時49分(最終更新 9月20日 21時01分)
 日本原子力研究開発機構は20日、廃炉が決まっている高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)で警報が鳴り、炉外貯蔵槽から核燃料を取り出す作業を中断したと発表した。機構は本格的な廃炉工程の第1段階として8月30日に作業を始めたばかりだが、年内に100体の燃料を取り出す計画に変更はないとしている。廃炉作業開始後の警報による中断は2度目。

 機構によると、核燃料の取り出し作業と並行して模擬燃料を運んでいた専用機器の不具合を伝える警報が鳴った。異常がないことを確認した後も発報したため、20日午前0時ごろ作業を中断した。

 模擬燃料は炉心からの燃料取り出しの際に炉内を安定させる支柱として使うもので、専用機器を使って運搬中だった。機器のつかみ手部分に冷却材で利用するナトリウムが固着し、警報が鳴ったとみられる。もんじゅでは廃炉作業開始前の8月1日にも同様の不具合が見つかっている。

 機構は炉外に貯蔵する燃料160体のうち、年内に100体を取り出して燃料池(水のプール)に移す計画で、炉心からの燃料取り出しは来年7月の着手を予定している。【高橋一隆】

https://mainichi.jp/articles/20180921/k00/00m/040/096000c
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