6日に発生した北海道地震により日本一の牛乳生産量を誇る北海道からの供給が不安定になったため、千葉県内のスーパーで品薄や欠品などの影響が出ている。千葉市内の店舗では、通常の4割ほどの仕入れにとどまるケースも。今月中には供給が安定する見込みとする店舗がある一方、「通常レベルの供給となるのがいつか分からない」と困惑する声も上がっている。

 千葉市内のスーパーでは、地震発生から3日で供給が不安定になった。取引先のメーカーが北海道産の生乳を使用しているため、通常の4割程度の仕入れにとどまっている。千葉県産生乳を使った牛乳も不足気味。各メーカーが北海道での減少分を補おうと県産生乳も奪い合いの状況という。

 同店の牛乳コーナーでは、地震によって品薄になっている状況を張り紙で告知。担当者は「入荷してもすぐに売れていく。できるだけ早く普段通りに提供したい」と話した。

 同市内の別の店では、1リットルパックは普段の8割程度供給されるが、500ミリリットルパックは届かないという。バターやチーズなど乳製品の仕入れも減少している。

 一方で、回復を見込む店舗も。担当者の中には「供給は安定していると言えないが増えつつある。今月中にも通常レベルに戻るだろうと本部から伝えられている」「系列店間の調整で需要に対応できている」などと話す。

 ただ、品薄状態が続く県北西部の店舗では「牛乳に関する取材に答えないよう本部から指示されている」と、牛乳が買い物客の人気商品だけに、「品薄・欠品情報」が外部に漏れないよう厳戒態勢をしいた。

 北海道では、地震直後の停電の影響で全ての牛乳製造工場が一時操業をストップしたことなどで、牛乳の生産・出荷が不安定になっている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00010003-chibatopi-l12