文芸評論家の渡部直己氏(66)が教え子の20代女性にセクハラをしたとして、早稲田大大学院の教授を7月に解任された問題に絡み、大学は21日、女性に不適切な対応をしたとして、いずれも文学学術院現代文芸コースの教員2人を訓戒処分とした。

 関係者によると、2人は60代の男性教授と40代の男性准教授。

 大学によると、男性教授はコース主任として女性からセクハラ被害の相談を受けたが、口止めと受け止められるような配慮に欠ける発言をした。男性准教授は、セクハラの相談を知りながら、女性に対し渡部氏に歩み寄るよう助言するなど不適切な対応を取った。

 また、学内のハラスメント防止室の対応についても「退学後の申し立ては受け付けない」と読み取れるメールを女性に送ったとして、「きわめて不適切」と結論付けた。

 大学側は「今回の事案を真摯に受け止め、ハラスメント相談の外部窓口を設けるなど再発防止に向けた措置を取る」としている。

2018.9.22 07:01
産経ニュース
https://www.sankei.com/affairs/news/180922/afr1809220004-n1.html