残骸を調べるダイバー/Camara Municipal de Cascais
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/09/23/55148d70f8348fcaeb676b42f6de7f8a/001-shipwreck-lisbon.jpg
ポルトガル首都リスボン近海の海底で船の残がいが見つかった/Camara Municipal de Cascais
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/09/23/858912d8364077c90488c8861ea58ce3/002-shipwreck-lisbon.jpg
スパイスや中国製の陶磁器が見つかった/Camara Municipal de Cascais
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/09/23/3c61b54dba39981cbe9b1fd52dc240d1/003-shipwreck-lisbon.jpg

(CNN) ポルトガルの首都リスボン近海の海底で、1575〜1625年ごろに沈んだとみられる船の残がいが見つかった。プロジェクトの責任者は「十年に一度の大発見だ」と話している。

ダイバーのチームが調べたところ、船にはこしょうなどのスパイスや中国製の陶磁器、かつてアフリカの一部で奴隷貿易の通貨として使われた貝殻などが積み込まれていた。

陶磁器は明朝末期の皇帝、万暦帝の時代につくられたとみられる。

ポルトガルの紋章が刻まれた青銅の大砲や、同国の国旗に描かれている天球儀も見つかった。

プロジェクトの責任者によると、船はインドからリスボンへ向けて航行していたと考えられる。

残がいは、深さ約12メートルの海底に横たわっていた。リスボン近郊カスカイスの市当局がリスボン大学やポルトガル政府、海軍の協力を得て実施した海底調査の中で、今月3日に発見された。

一部の遺物は安全に保管するため、すでに回収された。今後さらにダイバーによる調査を続けるとともに当時の史料を研究し、船の特定を目指すという。

2018.09.23 Sun posted at 12:48 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35126007.html