日本大学の水泳部で今月、3年生の部員が後輩の2年生部員に暴力を振るってケガをさせていたことがわかりました。
日大水泳部の上野広治監督は、記者会見で「暴力が発覚したことは非常に残念だし申し訳ない」と謝罪しました。

これは26日、日大水泳部の上野監督が記者会見で明らかにしました。
それによりますと今月6日、東京・目黒区にある水泳部の寮で3年生の部員2人が2年生部員と話しをしていた際に3年生の1人が2年生部員を押し倒し、胸や腕をたたくなどの暴力を振るったということです。
暴行を受けた部員はその後、病院で左腕の打撲と診断されたということです。
上野監督によりますと、暴力を振るった部員は部の調査に対して、翌日から始まる日本学生選手権を前に後輩部員が会場の横浜市内のプールで居眠りしていたことに腹を立てたなどと理由を説明しているということです。
会見で、上野監督は「暴力があったことは非常に残念だし申し訳ない。部内では暴力がないように再三指導してきたが私の指導力不足だ。指導方法も含め改善していかないといけない」と話し、部員間で暴力行為があったことを謝罪しました。
また、会見に同席したケガをした部員の母親は「暴力を振るった学生からは謝罪を受けて、こちらも受け入れている。この機会に不当な暴力がなくなってほしい」と話し、傷害事件として被害届を出す考えはないことを明らかにしました。

日大水泳部は、戦後間もない時期に活躍した故・古橋廣之進さんをはじめ、これまで5人のオリンピック金メダリストを輩出した強豪です。
東京オリンピックを目指す若い選手たちも相次いで入部し、ジャカルタアジア大会で6冠を達成した高校3年生の池江璃花子選手も、来年春の進学へ向け受験の手続きを進めています。



NHK 09月26日 20時48分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180926/0018967.html