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新幹線の台車に亀裂 川崎重工業が再発防止策を発表
2018年9月28日 17時56分

去年12月、東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかった問題で、台車を製造した川崎重工業は「製造現場の判断に過度に依存する側面があった」と原因を分析したうえで、業務の進め方の見直しやリスク管理の強化などを柱とする再発防止策を発表しました。

東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が見つかった問題で、川崎重工業はことし2月、削ってはいけない鋼材を薄く削っていたことを明らかにしました。

そのうえで4月には、品質管理体制に問題があったとして外部の専門家を含む委員会を立ち上げ、原因の究明や再発防止策の検討を進めてきました。

その結果、会社側が委員会の検討結果を発表し、今回の問題の原因については「熟練技術者の経験をベースとする一方で、製造現場の判断に過度に依存する側面があった」と分析しています。

そして再発防止策として、現場の経験や勘に依存しない体質を構築するため、書面による指示を徹底するなどして、誰でも同じ品質の作業ができるよう業務の進め方を見直すことや、製品の設計に重要な変更があった場合、部門を横断したチェックを行いリスク管理を強化することなどに重点的に取り組むとしています。

川崎重工業の金花芳則社長は会見で、「全社を挙げて品質保証体制の強化を図り、安心して製品を使ってもらえるように努めたい」と述べました。