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アパレル大手「ワールド」 13年ぶり東証1部に再上場
2018年9月28日 18時16分

アパレル大手の「ワールド」は28日、13年ぶりに東京証券取引所に再上場し、上場で得た資金を使ってネット通販事業などを強化することにしています。

神戸市に本社がある「ワールド」は28日、東京証券取引所1部に株式を再上場し、上山健二社長が鐘を打って上場を祝いました。

最初の価格、初値は2755円、終値は2680円で、いずれも売り出し価格を下回り、終値をもとにした時価総額は970億円となりました。

この会社は、短期的な株価の動きに左右されずに経営を進めるため、平成17年に経営陣がみずから株式を買い取る「MBO」という手法で株式を非公開とし、収益性の低いブランドを廃止するなど、経営効率の改善に取り組んできました。

会社では、再上場で得た資金で、ネット通販事業を強化したり、アパレル以外の分野で企業買収を行うなど成長に向けた投資を進めるということです。

アパレル業界では、低価格が中心の衣料品専門店との競争の激化や少子高齢化による国内市場の縮小が課題となっていて、上山社長は「業界全体としてブランドや店舗数が多く、成熟化しているが、積極的な投資で新たなビジネスモデルを作っていきたい」と述べました。